山岳遭難防止プロダクトproject in 2015

登山者を見守る

近年登山者の増加に伴い山岳遭難者数も増え続けている。遭難者を救うためにはできる限り発見までの時間を短縮する必要があるが、現状の捜索フローはヘリコプターによる目視での捜索から開始する、非常に非効率なものである。
本プロダクトはビーコンを身につけて歩くだけで山岳標識が登山者をトラッキングし、遭難が発生したときはログから場所を特定することで遭難者の早期発見に役立つ。

ビーコン 送信機

登山者はビーコンを身につけて山に入る。登山中各所の山岳標識とBluetoothによる通信を行い、自動的にログを記録する。登山者の心理状態を考慮し以下の仕様とした。1.怠りがちなバッテリー交換は1年間不要。2.1ユニット300円と入手しやすく、小さく軽い(およそフリスクサイズ)。3.携帯電波が入らないような状況でも確実に動作する。

山岳標識 発信機

登山者が持つビーコンが発した電波を、コース各所に設置されている山岳標識が受信する。内部にはAndroid端末を搭載し、捜索者はスマートフォンから標識にアクセスすることで遭難者の場所を特定する。

ログの記録アルゴリズム

圏内に5秒以上滞在で「IN」、圏外で60秒以上経過すると「OUT」の判定を行う。最小限の記録回数で確実なログの記録を実現。