野生害獣被害対策プロジェクトproject in 2013
害獣の生態を考慮した忌避プロダクトの提案
ゴルフ場での忌避実験
本年度の実験は、ゴルフ場2 箇所(河口湖CC、東名CC)で実施。コース内はシカの生息域が確認され、至る所で糞が散乱しているほど被害は深刻である。実験では忌避材を避けるように新たに獣道が形成され、設置箇所の3m 以内に足跡や糞がないことから忌避することができたといえる。
スティック型の忌避材
スティック内部には忌避成分が封入されたガラスアンプルと希釈液が入っており、希釈液の量を変更することで忌避効果の持続力をコントロール可能。また、スティック内のカプセルを割るまで臭いが放出されないため、管理が容易である。
メカニズム
ガラスアンプルを割ることで忌避成分が希釈液と混合し、フィルターから臭いが放散する。
臭いの防御壁
メルカプトは空気より重いためその場に臭いが滞留し、臭いの壁となる。
忌避放散をコントロールするアダプタ
アダプタを取り付けることで放散面積の変更と忌避効果の持続力をコントロールでき、設置場所の地形や管理者の要望に対応する。雨や砂によるフィルターの目詰まりを防ぐため、釣鐘の型設計とした。
リユース&リサイクル
スティック先端をカットすることで、本体のリユースが可能。全てのパーツがポリエチレンであり、最終的にリサイクルが可能。
研究協力
大日本印刷 株式会社
大日本商事 株式会社
株式会社 栄宝
株式会社 東名カントリークラブ
株式会社 河口湖カントリークラブ
特許出願済・意匠登録済