首都直下型地震対策 帰宅困難者用防災セットの提案 project in 2012

東日本大震災時の帰宅困難者女性100人への聴きこみ調査を基にした自助を目的とするミニマムな防災セットの提案
発生が危惧される首都直下型地震
東京都内で予想される帰宅困難者数は、約989万人と言われている。首都直下型地震が発生した場合、帰宅困難者の為の十分な避難場所は確保されていない。多くの人々が避難所や安全が確保できる場所を求めて、移動することが考えられる。

100人の真実
-帰宅困難を経験した女性100人の声-
東日本大震災時に帰宅困難を経験した女性100人に対話式のアンケート調査を行った。調査では、これまで明るみに出にくかった女性ならではの不安や苦労が多く語られた。これらの意見を基に ミニマムな防災用品を厳選した。

フードケープ型防炎セット
火災による被害を想定した、着る防災セット。防炎布で火の粉から身体を守るほか、 避難所生活においては、多くの女性が抱える様々なプライバシーの問題を緩和する。


組み立て式ヘッドプロテクター
ビジネスバッグに収納可能な組みたて式のヘルメット。瓦礫等の落下物から簡易的に頭部を守る。


家族向けソーシャルアプリ
災害時に必要となる情報を日常的に収集し、家族間で共有することを目的とした情報デザインの提案。 家族フィード、掲示板を通じて親族間でコミュニケーションを行う。また、位置情報機能を活用しマップ上に行動履歴をマークアップすることで、視覚的に他者の行動を把握することができる。


研究協力
大日本商事株式会社
アイトス株式会社
株式会社栄宝
多摩電子工業株式会社
内海産業株式会社
株式会社谷沢製作所
ユニティダイワ株式会社
株式会社レオニス
社会福祉法人東京コロニー
東京リスマチック株式会社