野生害獣被害対策プロジェクト project in 2010
害獣の生態や被害地域の環境に合った忌避材による対策
吊り型忌避シート
3-メルカプト-3-メチル-1-ブタノール
シカ被害対策のネット装備型忌避シート。畑の周りに地面から80cmの高さ1.5~2mの間隔に設置することで、忌避効果が得られる。
テープ型忌避シート
トランス-2-ノネナール
イノシシ被害対策のネット装着型忌避テープ。畑を囲うように地面から30cmの高さに設置することで、忌避効果が得られる。様々な編み目のネットに対応している。
忌避タブレット
トランス-2-ノネナール
イノシシ被害対策の忌避タブレット。足場が悪い山間部など防護策の設置が困難な環境でも使用することができる。雨や湿気によりマイクロカプセルが壊れ、芳香する。
忌避効果実験
08年に特定されたイノシシの忌避臭である トランス-2-ノネナール、鹿の忌避臭である3-メルカプト-3-メチル-1-ブタノールの忌避効果実験を行う。今年度は、実際の使用場面に近い環境で効果持続期間や範囲の検証をした。
害獣被害対策防護柵
物理的防護柵の設置を余儀なくされている農家において求められる、簡単・安全に設置可能で害獣の生態的特徴に合った防護柵の提案を行った。温暖化による害獣の生息域拡大により、今まで被害のなかった地域での新たな被害が確認されている。環境変化や被害状況によって防護柵の形態を選択できるようにした。
研究協力
株式会社アベキン
熊倉シャーリング有限会社