都市災害における緊急仮説住宅 project in 2009
親子3人が生活できるダンボール住宅
路上生活者訪問
路上生活者を対象に訪問調査を実施。室内の通気やダンボールの利用方法など路上生活におけるノウハウを調査すると共に、実際に室内に入って居住空間を体感しサイズの検討材料とした。
夏期実験の温度変動
外気温が35℃を超える日中でも、室内温度は約28℃で推移した。一日を通して室内は温度変化が小さく、 空気層による断熱効果が実証された。30日早期に降雨があったが、浸水せず耐水性を認識した。
冬期実験の温度変動
外気温が10℃を下回る日中でも、室内温度は18℃まで達し、3日間を通じて約17℃で推移した。そのため、夜間は 外気温が5℃まで低下したが暖かい室内温度を維持した。
ダンボールの特性を利用
軽量で断熱性、リサイクル性に優れたダンボールを主な素材として使用。 さらに部材をボックスにして空気層をつくり、断熱性を高めた。
文化鋲による固定
部材同士の固定は、書類封筒留め具に用いられる文化鋲を使用。容易に固定ができ、締め直しが可能である。
研究協力
東京都 総務局 総合防災部
三洋電機 株式会社