都市災害における緊急仮設住宅 -brick- project in 2008
新型インフルエンザから一般市民を守るプロダクト
<2007年度より継続>
シカ防除対策 忌避シート
2.断熱・防音・低コスト・リサイクル性等を考慮し4mmダンボールを使用。各部材を箱状にすることで外気と室内の間に空気層を作り出している。
3.部材同士の固定には、低コストであり固定方法が容易で締め直しが可能な点から書類封筒留め具に用いられている文化鋲を使用。
4.自然換気を促すため、住宅背面に2つの大きさの違う通気窓を上下に設置。
夏季実験
2008/08/30.31 警察庁・自衛隊等の機関が参加する「平成20年度東京都・中央区・江東区合同総合防災訓練」に唯一大学として参加、 夏季モデルと昨年のモデルとの2棟での比較居住検証を行った。空気層の強化により昨年モデルに比べ最大10℃以上の室温低下を確認することができた。
路上生活者訪問
夏季実験後、9月下旬に多摩川河川敷や新宿公園をはじめとする都内5箇所、計14世帯を対象にインタビュー調査を実施。冬季モデル製作のため実際の路上生活者の現状調査により現実的で住みやすい住宅を模索した。
冬季実験
2008/12/17.18 駒沢オリンピック総合運動場にて夏季同様の居住実験を実施。夏季モデルより部材の軽量化と省部材化・シートの素材形状変更、通気窓のサイズと位置の変更を行った。室内温度が外気に比べ平均5℃最高7.5℃高く、保湿性の向上を確認することができた。また、シート素材の変更による耐水性の向上、省部材化による設営時間の短縮と軽量化が実現した。
研究協力
三洋電機 株式会社
株式会社 ユナイトボード