第一次産業における野生害獣被害対策 project in 2008

害獣に対する忌避・誘引成分の特定とプロダクトの開発
シカ防除対策 忌避シート
天敵動物の尿糞16種類、計28種類の臭いに対するシカの反応を観察する実験を行った結果、ネコ科の猛獣の尿に忌避効果があると判明した。 その成分である3-メルカプト−3−メチル-1-ブタノールをマイクロカプセルに封入し、忌避シートに応用した。


イノシシ用忌避・誘引プロダクト
誘引タブレット
箱罠内に設置するだけで、イノシシを誘引するタブレットを開発した。設置後1週間で、2頭の野生イノシシを捕獲した。日中では、雨によって水溶性のカプセルが壊れ、成分が芳香する。夜間では、土壌の水分が蒸発する事により水溶性カプセルが壊れ、成分が土壌にしみこむ。


イノシシ用忌避・誘引プロダクト
忌避シート
田畑を守るために設置したボールのわずかな隙間は、イノシシの本能を刺激し、田畑への侵入を促していた。実証試験においてマイクロカプセルを塗布した忌避シートをボールの隙間に貼ることで、田畑への侵入を防ぐことができた。

研究協力
大日本印刷 株式会社